美しい里山に囲まれた水の豊かな長野県松本市四賀地区（旧四賀村）で、新鮮な旬の無農薬で野菜を育てています。個人向けの野菜の詰め合わせセット・農園BOXのほか、レストランなど業務用のお届けも承っております。詳細はお問い合わせください。

農薬や化学肥料を使わずにじっくりと野菜を育てています（有機JAS認証はとっておりません。また、使用している購入種子や育苗土には農薬や化学肥料が含まれている場合がある旨ご了承下さい。）健康で美味しい野菜を育てるために、自然の循環に則った環境作りを目指しています。詳しくは下記、「四賀梶原農園のこだわり」をご覧下さい。

四賀梶原農園のこだわり

私たちは、畑は自然の森や野原に似た環境であるべきと考えています。自然の草木が肥料や農薬を使わなくても立派に育つのは、光合成によって自ら養分を作るからだけではありません。死んだ動植物など様々な有機物を分解して土に還元してくれる様々な土壌生物との共生関係により、必要な養分を必要な時に吸収できるという自然の循環の中にあるからです。

当農園は、この自然の循環を畑で再現することを目指しています。作物を栽培しない期間は、できる限り緑肥（換金作物と異なり土に還元する目的で育てる作物のこと）を育てて裸地を減らし、光合成活動を絶やさないようにしています。また自然界では様々な生物がお互いに支えあっているので、畑でもなるべく科が異なる作物を隣同士に作付けしたり、花を植えたりして多種多様な虫や微生物を畑に呼び寄せるようにしています。また、耕耘機で土をかき混ぜると土壌生物層が破壊されてしまうので、なるべく耕耘しない栽培方法に転換中です。

当農園は、化学肥料を使いません（購入した育苗土に含まれている化学肥料を除く）。畑では野菜を収穫して持ち出すので、その分足りなくなる養分を補う必要がありますが、我々は化学肥料を使いません。化学肥料は少量で劇的に作用するため、適量を施すことが難しいうえ、土壌微生物を増やすことに貢献してくれないからです。また、過剰な施肥は環境汚染や健康被害を招くおそれもあります。例えば、肥料に一般的に含まれる窒素やリンは、作物が吸収しきれずに土中から流亡すると地下水を汚染する原因となります。過剰な施肥が野菜の病虫害を引き起こしたり、野菜を腐りやすくしたりすることもわかっています。私たちは、米ぬか、籾殻、大豆などを発酵させた自作のぼかし肥料のほか、草木灰や炭、鉱物や海産ミネラル資材など自然のものを畑に使用しています。こうした自然由来のものでも、過剰に施せば同じような問題を引き起こす可能性があるので、適期に適量を施すことを心がけています。

当農園は、農薬を使用しません（購入種子に施されている農薬を除く）。健康な環境で育った野菜は健康で虫に喰われたり病気にかかったりしにくいので農薬を必要としないと考えています。とはいえ、現状では虫食いになる野菜もあるので、網目の細かいネットなど被覆材を使用して物理的に防除しています。また多種多様な植物を育て害虫を食べる益虫が住みやすい環境を作ることにより、特定の害虫や病原菌が爆発的に増えないよう努めています。

こうした自然の環境に近づく栽培を続けていくことで、作物が必要な養分を必要な時に吸収できる循環が整うため、より栄養価の高く美味しい野菜をご提供できると考えています。農業の分野では日々新発見がありますので、今後も勉強を怠らずよりよい栽培方法を追求し実践します。（2022年5月改訂）。